2020埼玉県新商品AWARD 「金賞」受賞
五大陸の友愛と親交を象徴する五輪にちなんで、世界平和の願いを込め5色の漆で仕上げた錫(すず)のタンブラー!(単品)
ご注文の際には、ご希望の色をお選びください。
【青(新色):彗星】
古代中国では凶星とされることもありますが、箒のような形から今の「悪い流れを一掃」し、次に来るべき「希望への予兆」とも捉えました。
そのことから、悪い流れを一掃した後の「変化・改革・転生」などを暗示しています。
【山吹:月】
地球に常に寄り添っていることから、「優しさ・奥ゆかしさ」、また、その満ち欠けから、「成長・発展」「再生・復活」などを暗示しています。
【黒:宇宙空間】
広大な宇宙の全てを包み込む超絶空間。計り知れない巨大さから、頼りがいのある「大きな存在」や「広い知見」「寛容さ」などを暗示しています。
【緑:地球】
カーボンオフセットの必要性が重要視される中、植林や森林保護などで、豊かな自然の緑あふれる地球になることを願います。「さわやかさ」「生命力」「安穏」「幸福」などをイメージしています。
【赤:太陽】
他国は黄とする国が多いとか。日本では、太陽=明るい=赤なので、赤となったとも。また古来太陽は五穀豊穣の源とされています。「明るさ」「活力」「元気の象徴」などを意味しています。
【紫:星雲】
宇宙に漂うガスや塵の集まり。長い年月をかけて少しずつ結合して星に成長します。そのことから「初心」あるいは、やがて叶う「夢」「希望」などを暗示しています。
金工の中でも珍しいロクロ挽きという製法で、手仕事で一点一点丁寧に仕上げています。
そのため大量生産は出来ません。
ロクロ挽きで製作されたものは、錫の表面がツヤよく仕上がっているのが一つの特徴であり、回転体の造形になります。
こうして出来たざらつかない滑らかな光沢は、柔らく優しく何とも言えない魅力があります。
先代が工房を設立するとき、純粋に錫の光沢に魅せられて屋号を「錫光」と定めたほどです。
元々錆止めに利用される錫ですが、ツヤのあるものは、ざらつきのあるものに比べて、汚れが溜まりにくいこともあり、変色しにくく長く安心してお使い頂けます。
このように錫という素材とそれをロクロ挽きでお作りするということは、ご使用になる上で安心して長く使える組み合わせであるということが、錫光がロクロ挽きにこだわる理由の一つになっています。
もう一つ上げられるのは、メンテナンス性が良好ということがあります。
古より伝わる手仕事のものの多くは、少し傷めば直してまた使う習慣がありました。
ロクロ挽きの錫器も同様です。
クリーニングやメンテナンスをしながら、10年20年…とお使い頂く事でやがて味わい深い光沢や景色で愛着がさらに増して行くでしょう。
使い捨ての時代は短かった、これからは資源を大切にするという観点からも、一つのものを大切に長く愛用するという時代に回帰していくでしょう。
お手入れは弊工房にお申し付けください。十数年程度のものでしたら新品の様に蘇ります。
そして最終的には、やや小振りにはなるものの、別のものに作り替えることも可能なのです。
ところで、意外と誤解されていることとして、錫は熱伝導性が良いので…、という言い方があります。
確かに、金属なので熱伝導性はそれなりに悪くはありません。
しかし実際は金銀銅やアルミと比較すると数値的には大分下回っています。
実は銀や銅の6分の1程度の熱伝導性なのです。逆に言えば、素材そのものの保温性保冷性が銀や銅に比べて良いということになります。
実はこの辺りに、錫が燗酒器として重宝されたり、冷たいものを召し上がる器として親しまれたりしてきた理由があるのでではないでしょうか。
例えば、錫で燗をつけるとおいしくできるとか、錫で飲むと冷たさが増す、最後まで冷たいままというのは、巷でよく耳にすることですね。